幼少の頃より落語が好きで、気がつけばいつも落語が傍にある人生を歩んでまいりました。

しかし、周囲で落語を生で聞いたことがあるどころか、音声ですら聞いたことが無い人の多さに驚き、何とかして落語のもつ魅力を一人でも多くの方に届けたい、と思うようになりました。

落語には日本語が持つ面白さ、人情や悲哀、人間の欲望の可笑しさ、どんな感情も笑い飛ばせてしまえる強さがあります。

人生のさまざまな場面で、「ああ、今の状況はあの噺みたいだな」と客観視して笑えてしまえるのです。

より多くの方に落語をきっかけとして、日本の独自の文化に目を向けて欲しい、ひいては日本そのものの魅力を再発見して頂きたい。

これが我々の切なる願いです。

愛する落語文化の発展に微力ながら寄与できるよう、邁進してまいります。

何卒、皆さまのより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

 

代表理事 田中 則光